top of page

CONCEPT

使用する材料・素材について

お客様の健康を重要視し、室内の空気環境を汚染するような素材は使用せず、国産の無垢の木材、しっくいなどのナチュラルな内装の素材選びを大切にしています。

竣工時のハウスクリーニングは、環境に配慮した自然派のナチュラルハウスクリーニング屋さんに協力してもらい、香料や添加物を含まない洗剤を使用しています。

ライフサイクルアセスメントを考慮して、国内生産の商品や国産の木材などを基本とした地球環境負荷が少ない地球に優しい素材選びを行っています。

また、床下の防蟻剤には、室内空気を汚さず、防蟻効果が低減しないホウ酸処理を採用しています。

​高気密高断熱の住宅が増えていますが、気密性が上がる事で、今まで以上に建材や家具・ファブリックなどからの室内の空気への影響は大きく、とても重要になってきます。

​人は、一日に1万リットル以上もの空気を吸っているのですが、その空気は、ダイレクトに体内へ摂取されます。

オーガニックの食事や飲み物をこだわられている方は、ぜひ室内空気にもこだわってみてください。

オーガニックエアーとでも呼びましょうか?(笑

工事方法と接着剤について

和紙や布などのクロスなどを貼る場合はでんぷんのりを使用し、大工工事には基本的に接着剤を一切使用せず、釘やネジなどを用いて工事を行っています。
室内の空気環境を考える上で、工事の際に使用される接着剤は無視することが出来ません。
木工用、タイル用、クロス用、クッションフロア用など、多種多様な石油由来の接着剤が開発されて以降、用途に応じた様々な接着剤が、床鳴りや後々のメンテナンスの解消、施工時間短縮などを目的に、建築工事の際、大量に使用されるようになりました。しかし、昔使用されていた接着剤といえば、米のりやでんぷんのりです。
ですが、リフォーム工事などで、どうしてもごく少量使用した方が良さそうな場合などに限り、お客様にその理由についてご説明し、了解を頂いてから使用する事もあります。
健康な住まいを作るため、有害なVOC(揮発性有機化合物)の発生を可能な限り発生させないよう工事の仕方について、考慮、検討、模索し、実践しています。

オールアース住宅について

オールアース住宅とは、建物から発生する電磁波(電場)を導電性シートを使ってカットした住宅です。電磁波の性質を理解し、きちんと処理する事で、電気のある便利な生活と健康な住まいの共存を図っていきます。
近年の2階建て木造住宅の場合、1階天井裏に電気の配線が行われます。その電線から電磁波が発生し、周囲に帯電するため、2階にいるだけで、否応なく電磁波を帯びる事になります。
電磁波が人体に与える影響については、諸説ありますが、静電気のような性質を持つ電磁波を常に帯び、室内空気中の埃や塵などのハウスダストが吸い寄せられ、目や鼻、のどなどの粘膜に付着する事、また、皮膚に付着することで、アレルギーなどを引き起こすと考えられます。
電気が無い生活は今や考えられないほど私たちは電気に依存しており、私たちに豊かな生活を与えてくれています。アレルギーの要因になるかもしれないから電気を避けるという考え方ではなく、電気と電磁波の性質をしっかり把握し、きちんとアースをとる事で、電気と調和した豊かで健康的な生活の実現をご提案しています。

建物の耐震性について

「建築基準法は、建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定めて、国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もって公共の福祉の増進に資することを目的とする。」
これは、建築基準法の第一条の条文ですが、建築基準法は、最低限度の基準であり、守らなければならない基準です。
熊本地震で、この基準を守った住宅が、連続した2度の大きな地震により倒壊するという現実が起こりました。
このことを真摯に受け止め、耐震性について、常にいま考えられる最大限の対策を考慮し、実施する必要性があると考えています。
具体的な計画としては、頑丈さを示す耐震等級3を基準とし、地震のエネルギーを減衰させる制震も考慮することで、地震で倒れないだけではなく、被災後も生活出来るよう考慮した粘り強い耐震設計を心掛けています。
内外装のリフォーム工事を行うタイミングでは、耐震性を検討し、改善する耐震改修を行うタイミングにもなりますので、必要に応じてご提案をさせて頂く事もございます。

建物の温熱環境と省エネルギー性について

ヒートショックという言葉はご存知でしょうか?室内の温度差が大きくなるため、心肺・身体へ負荷がかかり、特に影響を受けやすい浴室で、重大な事故が多く発生している統計があります。住まいの断熱性能が健康に影響を及ぼす事は、少しずつ知られてきているかと思います。

水筒を思い浮かべてみて頂けると分かりやすいかと思います。中身の温度の保温性が、高いか低いかを、水筒では保温性能と評価しているかと思いますが、それが建物に関しては断熱性能と表現されているだけです。断熱性能の低い建物は、冷暖房をかけてもすぐに外気温に影響を受けてしまいます。

断熱性能と共に重要なのは気密性で、適度に気密性を上げる事で、温度コントロールした室内空気の漏れを出来る限り防ぎます。

適度な気密性を持たせて、冷暖房に使われる電気代やガスなどの燃料費を削減し、日々の生活で使用される電気代や燃料費などのランニングコストを出来るだけ少なくする事で、快適で省エネルギーな空間づくりをご提案しています。

建築時から、運用時、解体時までにその建物に費やされる製造エネルギーや環境負荷を考慮するライフサイクルアセスメント(LCA)という言葉があります。

木構造は、それ自体が地球環境への負荷が少ない省エネルギーな構造です。

パッシブデザインについて

省エネルギーを実現する方法の一つに、省エネルギーな給湯設備、太陽光発電、換気設備などの機械設備がたくさん開発されています。
それら省エネルギーな機械の力は素晴らしい物もありますので、性能や特徴、廃棄時の処分方法、製造エネルギーなど、トータルに考慮して、ご提案させて頂くことがあります。
ですが、その省エネルギーな機械に頼る前に出来る事があります。
冬場、南面からの太陽光は非常に重要な暖房エネルギーになります。反面、夏場は室内には出来る限り直射光の進入を避ける事が重要になります。
東西・南北に通り抜ける涼しい風。照明器具の力を借りるのは夜間のみ。そんな日本にもともと与えられている自然のエネルギーとの付き合い方を、現代でも活かせるように考えられたら、地球からの恩恵に改めて感謝する事も増えるのではないかと思います。
地球からの恩恵である太陽や風のエネルギーを可能な限り有効活用し、「明るさ」「温かさ」「涼しさ」「新鮮な空気」を獲得する設計手法であるパッシブデザインに力を入れています。

建物の耐久性・維持管理について

高度経済成長期に生まれたスクラップ&ビルドの時代は終わりました。
その対として生まれたスケルトン・インフィルという概念は、丈夫な構造体である骨組みだけ残し、内装や電気・水道・空調などの設備であるインフィルを取り換え、リフォームまたはリノベーションをして建物を大切に使っていく考え方です。
法隆寺は1000年以上の年月、メンテナンスされながらその形を保っています。古民家も同様、100年以上の建物が数多く残っています。これらに共通していることは、メンテナンスをきちんと行い、大切に使われていることです。
敷地に適した建物形状をきちんと計画出来ていれば、外部のメンテナンスをしっかり行う事で、内装のみリフォームするだけで済むなど、長持ちさせる事ができます。
メンテナンスしやすい構造にしたり、基礎や柱・梁などの構造部分を長持ちさせ、リフォームをしやすい間取りに計画する事で、次世代、その先の世代を考えた家づくりを意識しています。

木について

木は、もっとも優れたエコロジカルな建材の一つです。
生育時には、大気中の二酸化炭素を固定化してくれます。さらに、私たちが生きていくために必要な酸素を光合成によって供給してくれます。それだけでも素晴らしく、有り難い存在です。
木は、昔から私たちの生活に寄り添ってくれていました。建物から食器、家具、さまざまな道具まで幅広く私たちは木の恩恵を授かってきました。
今、建材として使用されている物の中には、丸太を桂剥きにし、接着剤で張り合わせた合板や、細切れになった材木をくっつけ合わせてた集成材があります。どちらも接着剤の力で強度がでたり、反りが少なかったりとメリットもあります。ですが、木本来の、湿気を吸放出するような性質は失われたり低減します。また、接着剤の揮発性有機化合物の発散も人体に影響が無いとは言い切れないと思います。ただ金額だけのために、違法に伐採された材木を海外から輸入し使用しているという話しも耳にします。輸入する際には、防虫可能のため農薬を噴霧したりするとも聞きます。
したがって、合板や集成材は使用せず、切ったり削ったりしただけの出来る限り自然に近い状態の無垢の木を使います。
国産で、かつ出来る限り近隣の地産地消を意識した無垢の木材を使用する事によって、運搬に係るエネルギーの減少に心掛けています。

職人さんについて

「木を組むには人の心を組め」というのは、昭和の名工、宮大工棟梁の故・西岡常一さんの言葉です。
職人さんも人ですから性格は十人十色です。建物を作り上げるには、数多くの人が関わります。
どんな気持ちで、どんな想いで家づくりや作業に携わっていたかは、建った家や出来上がった物に、なんとなく雰囲気として出てくるものだと思います。
どんな職人さんにどの仕事を依頼するかは、大切な作業です。現場が始まると現場にさまざまな雰囲気が生まれますが、職人さん同士の心を組む事で、現場の雰囲気が和んできます。
「住まわれるお客さんのため」と、想うところが一つの時、話し合いも現場の納まりも、細かなところが自然と良い形でまとまっていきます。
私たちは、仕事に誇りを持ち、お客さんを想って仕事をしてくれる仲間、そんな職人さんとの出逢いとつながりを大切にしています。

bottom of page